所長の部屋

DIRECTOR’S ROOM

第8回中国視察旅行~紹興・杭州四日間の旅~

1.出発前の出来事 ― チケット紛失 ―
2.親の心、犬、知らず ― I先生の愛犬 ―
3.魯迅記念館、紹興酒製造工場見学
4.杭州旧市街・八字橋
5.印鑑製造の西冷印社(1904年創業)の庭園等見学
6.経済技術開発区管理委員会訪問そして企業視察4ヶ所

【協同組合ニュース】
第112号 平成24年5月15日

ダウンロード


第8回中国視察旅行~紹興・杭州四日間の旅~

24.3.17~20 渡辺俊之

 
変貌する中国の視察旅行も回を重ねて8回目になるという。私自身も広州・深圳、瀋陽・大連、重慶、南京、青島・北京と8回中5回も参加しています。それは何故か?確定申告後の繁忙期を終え3月決算前の超繁忙期の合間に実施されるという時期的要因に加えて、中国の急成長を支える経済特区管理委員会の優秀なる若手官僚との懇談や中国生まれの巨大企業や、進出している日本企業の幹部の方たちとの交流に刺激を受けるからです。
今回は、世界遺産に登録されてまもない西湖のすぐ側の町、杭州を中心とした視察でした。杭州というと「こうしゅう」と読みたくなりますが、広州と間違えるので中国読みの「ハンジョウ」といって区別しています。

1.出発前の出来事 ― チケット紛失 ―

成田集合は朝八時。早起きをして品川駅を目指す。成田エクスプレス切符手配済で安心していたら切符行方不明、慌ててスカイライナーに変更するも時間がなく300mの距離をタクシー移動する羽目になる。チケットは財布に入れたはずと思い込みが失敗のもと。

2.親の心、犬、知らず ― I先生の愛犬 ―

成田行きの前、4時半に起きて犬の散歩に連れ出すも、寒くて犬が外に出たがらない。いつも深夜帰宅のI先生、出迎えてくれるのは愛犬のみ。ああそれなのにそれなのに。
飼い主の愛は、当然に相手に通じているとの思い込みが、行違いのもと。

3.魯迅記念館、紹興酒製造工場見学

紹興は、お酒だけでなく美人の町としても知られていますが、その紹興の誇りが、思想家・魯人です。父親は息子魯人の出世を願い華僑試験への合格の為に賄賂まで使いますが、それがバレて魯人13歳の時、家は没落します。その後日本にて医者を目指すものの、医術では人間は変えられないと、文学を目指すことになったそうです。
魯人はヘビースモーカー。記念館には魯人の肺結核の写真も掲載。同行のS先生もヘビースモーカー。じっとその写真を見入るS先生「タバコやめないとまずいかな?」と呟く。
それを聞いた私曰く「魯迅に近づいたということだから、今更やめなくてもいいでしょう。」
そうです、魯迅は55歳で死んでますが、S先生は既に74歳。余計なこと考えてストレス貯めると命縮めます。
魯人の言葉で印象に残るものを一つ「博識家の話は底が浅い。専門家の話は独りよがりが多い。」
我々は会計の専門家。独りよがりでは、経営者等の説得はできません。それよりも先に奥さんから見放されます。

4.杭州旧市街・八字橋

最近の中国の市街地は近代化してしまって、全く昔の面影が失われており、日本人的感覚での見るべきところが少なくなってきています。しかし杭州は世界遺産・西湖に近く、緑も多く旧市街地の景観もなかなかです。
800年前からの旧市街地が保存されている八字橋界隈。独特の橋で橋梁史上の傑作といわれ水上の立体交差となっています。今の生活様式も浮世離れした景観でいかにものんびりとした、ゆったり時間の流れる空間です。
同行のW先生「私の住みたい町、ナンバーワンですね。」それほど素晴らしい空間ではあるのですが、「三日と持つわけないでしょ!」とは同行のU先生。そりゃそうだと思いつつもU先生ならお酒さえもたせれば1週間位は大丈夫かなと思い直しました。

5.印鑑製造の西冷印社(1904年創業)の庭園等見学

由緒ある庭園見学の後、西冷印社で印鑑等の買物の場所に案内される。監査報告書用の気にいった印鑑は既にあるものの朱肉がいまいち気に入らなかったため、そこそこの値段の朱肉を買う羽目に。隣ではI先生が奥様用にいい印鑑をゲット。彼曰く
「渡辺さんも奥さん孝行用に買わなきゃダメだよ」、横からW先生が口を出す。
「I先生の奥さん、もう印鑑使うことないでしょう?」私がすかさず切り返す。
「離婚届けの時にはちゃんとした印鑑のほうがいいよ」、K先生いわく
「普通はそこまで言わないの!」私もすかさず返す。
「K先生は、後添え迎える時の婚姻届けに必要でしょ?」

6.経済技術開発区管理委員会訪問そして企業視察4ヶ所

中国の経済特区の管理委員会には、今までずいぶん尋ねてきましたが、中国の若い官僚達は本当に優秀です。そして若い人たちが大活躍、女性の進出も凄い。6年連続で中国大陸最良商業都市(フォーバル社発表)に選ばれた杭州。農村に130万人の雇用創出した飲料メーカー「ワハハ」の工場見学、パナソニックの杭州工場の日本人は一人のみ。よくストレスたまらないなと感心します。一店舗3分見て一日8時間歩き回っても全部見終わるのに一年かかるという、義烏(イーウー)のとてつもなく巨大な「小商品市場」まだまだご紹介したいのですが、紙幅の関係でここまででご勘弁を。