会長の部屋

CHAIRMAN'S ROOM

飽きっぽい性格? 公認会計士稲門会 第26号 2009.3.1

飽きっぽい性格?  渡辺俊之(昭和43年商学部卒)

好奇心旺盛ですね!と言われることがある。 
自認しなくもないが、実は「飽きっぽい」だけである。何事も長続きがしないだけで、私に気を使い、あたり触りないように、「好奇心旺盛ですね」と言っていただく。
40才台後半、国立競技場の下にある霞友クラブで長年続けていた水泳も、4種目マスターしたら目標を失い頓挫。

40年間途切れることのなかった、スキーも60才超えたら誰も遊んでくれなくなりこれもやむなく2年前から中断中。1級のバッチテストに受かりそうもないので、50才代前半に、2個目の2級バッチを取得したのに残念。

水泳の延長線にあるダイビングも、沖縄中心に50本潜ったあたりで、思い出したくない事故に遭いそうになり、即中止。

やろうやろうと頭の中だけで考えていたウォーキングも、歩行計と体重計とパソコンがセットになった、年齢別、都道府県別、性別の全国ランキング結果が日々でてくる製品に出会い、夢中に歩きだして一年。距離にして北海道から兵庫県位に来たあたりで、急に鈍りだす。

データの入っているパソコンを替えて、あまりデータ転送できなくなったのが原因か?

沖縄ダイビングの延長線で出会った、沖縄唄三線。これはハマリにハマル。若い男女の飲み仲間も一気に増え、歩きながら聞き込むのは当然、風呂の中やら車中と、一日中沖縄本島の音楽、そしてこれも飽きて八重山の古典音楽の唄と三線へ。

港区民祭りやら、北軽井沢森のコンサートへの出演は今考えると冷や汗もの。

30~40才代の若い仲間とのメーリングリストでのやり取りや、ネット上でのファイルの扱い方等は、IT技術の最新技術を修熟するのに大いに勉強させて頂き今役に立つ。

7年間も沖縄音楽どっぷりの生活が続き、これは一生ものかな?と考えていた折、遊び先が税務のクライアントになった、向島の料亭の女将が、「三味線、家に沢山あるから、これ先生にあげます。」といわれ高価な紅木の三味線を頂く。貰ったら稽古せざるをえなくなり、今は端唄・小唄の世界にのめり込み中。美人の師匠と面と向かっての稽古も悪くないっす! 

土曜が2回あれば両立するのに、それも叶わず、今は江戸音楽に傾斜。結果沖縄音楽が頓挫しかかっている。

カラオケも大好き。安く飲める銀座のスナックにもよく顔を出す。しかしここのママも今年中に店閉まいするという。となると、好きなカラオケも中座やむなしか?

そういえば仕事も飽きっぽいのだろうか?いやこれは新しいことが好き、と前向きに言わせていただく。

監査専業から、独立後は税務専業に。しかし法人全体では100人近くになっている税理士法人はほとんど管理業務のみ。今は、繰延税金資産の回収可能性やら、固定資産の減損で割引前キャッシュフローの予測やらと、将来予測の予想屋の業務ばかり。個人零細監査事務所なので、相変わらず現場に出て、細かな資料とにらめっこ。同じ科目ばかりやっていると新しいことに目も移ります。

大手一部上場会社の社外監査役という仕事も面白い。会社法という法律を取締役会を通して実証的に内部から実務経験できるのがうれしい。月三回の取締役会と執行役員会はきついですが、まだ興味津々です。理想とするコーポレイトガバナンスって何?

包括外部監査という新たな分野でも苦労中。今は清掃事業に取組み、リサイクルはマテリアルか、サーマルか、ケミカルか、何が効率的で環境負荷が少なく、コストがかからない?と議論中。これは3年経ったら、飽きが来なくても任期が切れるので一番向いている仕事かも?

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