サービス案内

SERVICE

会社設立・創業サポート

創業スケジュール

事業を始めるにあたって

スタートアップ前に行うことを大きく分けると、

  • ①自分自身を見つめ直すとともに、自分の開業への気持ち、心構えを整理すること
  • ②これから始めようとするビジネスのための準備を行うこと

があります。

ビジネスにおいて良いスタートダッシュを切るためにはどちらも非常に大切です。

ページトップへ戻る

開業への心構え

自分への問いかけ

サラリーマンであった人が独立して起業する場合、サラリーマン時代は組織の一員として上司から任された仕事に対して責任を全うするだけで済みましたが、起業した場合は経営者としてすべての責任を負うことになります。
責任の違いやその大きさをまず認識しなければなりません。

自分は起業して何がしたいのか、何が夢なのか、どのようになりたいのか、を自分自身でじっくりと考えてみることです。
人が新しく起業する動機はさまざまでしょう。
たとえどのような動機で出発しても、一歩足を前に踏み出した後で自分のやりたいことを見つける場合もあります。
ここで大切なのは、自分がこれからしようとするビジネスをまず真正面から見つめ、自分自身でよく考えることです。

健康

自分自身の健康は大丈夫か、と問い直してください。ここで健康とは心身両面から考えておかねばなりません。
肉体的のみでなく、自分自身の精神的な強さについて冷静に分析してみて、独立開業の向き不向きを客観的に判断してくれる人の意見を参考にすることも一つの方法です。
起業当初は、自分が持っている全エネルギーを傾注しなければ成功しないと考えた方がよいでしょう。
何より自分の健康に自信がなくては、事業をスタートさせることはできないと考えてください。

家族の理解と協力

起業においては、まず、自分自身の強い意志や夢が大切であり、その夢をいかにかなえるかを中心に置いた上で、自分の人生に対して前向きに決定すればよいのですが、家族の理解、協力が起業の成功のためには重要です。例えば、起業当初は、毎日毎日、朝から夜遅くまで働き続ける覚悟が必要です。このため、子供の教育、しつけは家族の協力なしにはできません。家族の協力が十分得られない、理解されない状況で起業してもなかなか成功するものではありません。
かといって、家族に「あまりにも大きな」影響を与えることになる起業には、十分注意が必要です。

ライフスケジュール

自分自身のライフスケジュール(親の扶養・介護、子供の教育など)を考えた場合、支障はないかどうかを検討しておくことが必要です。
ライフスケジュールを作成すると、自分がこれから起業することの意味、人生における位置付けがより明確となってきます。
例えば、今独身で起業する場合と、家族がいる状態で起業する場合とではライフスケジュールのスタート環境が大きく違います。
ライフスケジュールに基づいて自分を見つめ直し、家族にも話をして理解してもらえる状況を作っておくことが大切です。

保有財産

自分の個人資産のたな卸(金融資産、不動産、保険、ローンなど)をして、使えるお金と使えないお金、利用できる資産等を整理してみます。
また、開業にあたって、どのような資金が必要なのか、その金額はどれくらいになるのか、検討が必要です。

  • ・設立登記関係費用
  • ・開設費用(賃借料、案内状、ホームページ開設費用、等)
  • ・事務備品(電話、パソコン、机、ロッカー等)・事務用消耗品
  • ・商品等の仕入れ代金

等いろいろあります。

想定しないところでお金が必要になるケースが多いですから、事業立ち上げに際して想定している金額の3倍くらいの資金は事前に手当しておいた方がよいといわれています。
開業当初は、資金の借り入れが難しい場合が多いですから、開業に当たって必要な資金は多めに準備すべきでしょう。

生活環境の変化

独立による生活環境の変化(社宅からの退去、社内融資の返済、保険、年金など)また、今までのサラリーマン生活等をやめることにより変化がでてくることを列挙してみます。
さらに、必要生活費の把握、すなわち今後生活費としてはいくら必要かを把握しておきます。
自分が目論んだ事業を立ち上げても成功するという保証はどこにもありませんので、万が一にも失敗したときのことを常に考えておくべきでしょう。
資金を有効に使うために事業が軌道に乗るまでは物品の購入にあたっては新品や高いものは購入しない等、徹底した経費削減策を実施することも大切です。
事業が軌道に乗るまでは、慎重であり続けるべきです。
起業時の不安定な状況において、見栄を張って支出を膨らませてしまう場合が多いのですが、こういうケースは失敗する例が多いので、ご注意ください。

ページトップへ戻る

開業準備

心の整理

サラリーマン時代に営業で名を馳せた人が、独立して事業を行っても実績が上がらないケースが多く見られます。
それは、サラリーマン時代に大手企業のような会社名という看板を背負って営業したからであり、
実力のある営業マンであっても、起業初期の実績のない会社の看板を背負っていては、相手がなかなか取引に応じてくれない現実があることを認識しなければなりません。
独立して事業を開始し、成功させるのは、「大変なことである」とまず考えておいてください。
しかし、その大変な時代を乗り越えれば、事業家としての成功が近づいてくるでしょう。
そこで以下では、開業準備に向かって考えなくてはならないことを整理しました。

知識、経験、能力、資格等

■起業に当たっての経験・知識(資格、技術)

まず、これまでの経験や知識からどのような業界、分野、業務について詳しいのか、またよく理解しているのかを振り返ってみましょう。 今まで籍をおいていた業界であるならば、その経験や知識を整理し、「KFS(Key Factor for Success= 事業の成功の鍵)」が何かを見抜く努力をしてみましょう。 もし今まで籍をおいた業界と全く別 のところで起業しようという人は、そのビジネスを調査し、理解しなければなりません。

■起業に当たっての協力者

友人や先輩、後輩と脱サラをして、事業を始める場合によく発生するトラブルがあります。
例えば二人で事業を始めるための会社を設立する場合に、その会社に対する出資割合を50%ずつでスタートするなど、両者が対等な状態で会社を運営していく場合で、後に経営方針の違いから袂を分かつこととなるケースがあります。
また、実質上事業を始めた本人が会社設立時に持ち合わせ資金がなく、また経営権を持つことに執着しなかったために、協力者に資本金の過半数を出資してもらい、事業が軌道に乗った後、その協力者により会社経営から追い出されてしまう例もあります。
このように事業を始めるにあたっては、協力者との間に事業開始時にいくら「信頼関係」があっても、将来にわたってこの関係が続くとは限らないということを心構えとして持つことが必要です。
協力者との関係は同等であるより上下関係、「長」と「参謀」の関係である場合の方がうまくいくようです。

■起業に当たっての人脈

今まで自分がどのような人脈を培ってきたのかを整理してみてください。
「単なる知人」、「名刺交換しただけ」から「ビジネス上のギブ・アンド・テイクの関係」、「親友」まで様々な関係がありますが、ビジネスとして一番いい人脈は「ビジネス上のギブ・アンド・テイク」の関係です。
それなりのビジネス上の礼儀、遠慮が介在した上で、信頼関係を構築できる顧客があれば、ビジネスとしての取引関係の構築がスムーズに行くからです。
起業をした人が初めに最も力を注いでいるのが、この「人脈づくり」である場合が多いようです。
ただ現実には、ビジネス上の取引が成立するような人脈まで直ぐに発展するということは稀であり、
また親しくなりすぎてもビジネスはやりにくい面があることを理解しておく必要があります。

■起業に当たってのビジネスの準備

これから行うビジネスにどのような能力、資格、技術が必要なのかをもう一度検討してみてください。
その業務が監督官庁の許認可にかかわり、資格が要求される場合、その資格が取得されていなければそもそも起業できないこととなります。
さらに起業する際に、一人で全てをこなすことは無理ですので、協力者が必要になります。
自分の得手、不得手な分野を確認して、自分の不得手な分野に精通している人を協力者として探すことにより、相互に補完関係ができます。
例えば、自分が技術に精通している人の場合であれば、営業や経理に強い人を捜すことなどです。
自分の不足する技能をしっかり自覚して、良き協力者(パートナー)を編成することに留意してください。

経営理念、ビジョン

経営理念とはビジネスを行うにあたってその拠り所とする精神や基本姿勢であり、
具体的な目標の土台にある企業としての存在意義、行動規範、基本的な価値観です。
経営理念が必要となる理由には以下が挙げられます。

  • ・あなた自身の経営の柱のようなものをつくることができ、経営に迷ったときにこの経営理念の原点を意識し振り返ることで、その答えを見つけることができる場合が多いこと
  • ・自分と共に働いてもらう人たちに、自分と共有する経営理念を理解してもらうことにより、全員の意識が一つとなり、事業の成功に繋がる

また、ビジョンとは上述の経営理念の下、事業の理想とすべき目標や将来像のことです。経営理念と違って具体的であり、到達目標として分かりやすいものであるはずです。

ビジネスプラン(事業計画)

ビジネスプランを立てるに際して大切なことは、経営理念・ビジョンを経営戦略として展開し、この展開した戦略に基づいてビジネスプランを立てることです。
経営理念、ビジョン、経営方針を実践しようと思って立てた計画がそれらとはかけ離れていたのでは意味がありません。
ビジネスプランを立てるためには、次の項目を定める必要があります。

  • ・どのような商品やサービスを取扱うのか、その商品はどこが特徴なのか
  • ・どのマーケット(誰)をターゲットとするのか
  • ・価格設定はいくらにし、どれくらいの量を売るのか
  • ・どうしてその商品やサービスを取扱うのか
  • ・どういう手法で売るか

ビジネスプランを作成したら、それに沿って商売していくことが大切です。

顧客ニーズの把握、顧客満足

「顧客ニーズの把握」、「顧客満足」と言葉で表現するといとも簡単ですが、
これを本当に達成できるか否かが事業の成功を大きく左右するといっていいでしょう。
「顧客ニーズの把握」ができて、「顧客満足」が実現できれば、事業として成功します。
起業した会社を成功させるためには、この二つのテーマを常に意識し、行動するように心掛けることが大切です。

経営の基本=人

起業した会社が成長し成功するかどうかは「どれだけ人材がいるか」にかかっているといえます。 起業した一人の人間がいくら優秀でもそのできる範囲は限られているため、人材育成は非常に重要です。 これから事業のスタートを切るにあたって、どのような心構えをもっておくことが大切でしょうか。

  • ① 自分が人間として成長し、人間として大きくなることが、自らの周りで働いてくれる社員が伸びる条件であること。
  • ② 社長はボスではなく、組織をまとめるリーダーであること。
  • ③ 社員の個人としての人生設計を会社の中で描き、発展してもらうようにすること。
  • ④ 自分たちで目的やテーマを持つところに最も人間的な成長があることを認識し、会社・経営者・社員のベクトルが同じになるようにすること。
  • ⑤ 経営理念、ビジョン、経営方針等を社員とともに語り合うことが大切であること。

といったことが掲げられます。

起業は生涯で最も大きな決断であるかもしれません。
家族、協力者など多くの人々からの協力なくしては、事業は成功しないでしょう。
新たに始めた事業が全て成功するとは限りません。
現実に起業から数年のうちに消えてしまった企業もたくさんあります。
起業して成功していくプロセスは大変ではありますが、楽しいものでもあります。
世の中で最も創造的な仕事である、といっても過言ではないかもしれません。
成功している事業家が皆、いつまでも青年のように若くバリバリと働いている姿を見ていても分かります。

私たちは、起業する(している)経営者の皆様を支援し、経営者の方々と苦楽を共にする最も身近なプロフェッショナルでありたいと願っております。
起業をお考えの方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

ページトップへ戻る